rabbit rabbit white rabbit で始まる新しい月

2020.5.1よしなしごと

スケートの羽生結弦選手が大好きだという知人から教わった、「うさぎ、うさぎ、白い」というおまじないの言葉です。
羽生選手が使っているらしく、月初めにこの言葉をいうと、その月はラッキー、幸運に恵まれるといいます。
スキップをしながら三回いうと、気持ちがアップします。

もうすぐ立夏を迎えるこの時期、桜のあとのつつじがどんどん咲いていき、春を実感しますね。
ツツジ科のつつじが終わるころ、同じツツジ科の一種である、ちょっと小ぶりのさつきが咲きだします。

カワセミはもういないけど、まだうぐいすがしっかりとした声で鳴いてくれています。
七十二候では、昨日から季節は、「ぼたんの花咲く」に入りました。

抹茶で始める一日

2020.1.7よしなしごと

朝、一番にすることはお湯を沸かすこと。

兵庫陶芸美術館に行ったときに、近くの立杭陶の郷(たちくいすえのさと)にも立ち寄ってみました。

たくさんの窯元の作品が、それぞれ小さく仕切られた空間に、多数展示されていました。
気に入った作品は、買うこともできます。

まだ見始めてすぐのブースで、艶やかな色を抑えた、玉虫色のお茶碗に魅せられてしまいました。
普通のお抹茶茶碗よりも、ふたまわりぐらい小さなお茶碗で、持ってみると、手の中でいつくしむような感じがし、迷わず購入しました。

朝の静かな時間に、お抹茶を自分のためにていねいに淹れ、味わうと、もろもろのことから、結界を作ったような気がして、新しい一日に意識が向かいます。

2020年、新しい年のために求めたお抹茶の御銘を、わたしは「初響き」と名付けてみました。

「空を待つ」

2019.8.22よしなしごと

人を待つ間、手にした雑誌に、西加奈子の短編が載っていました。

女性の作家が、夜、散歩に出かけたとき、偶然、携帯電話を拾います。
翌日警察に届けようと、軽い気持ちで家に持って帰った携帯の待ち受けには、「空」が写っていました。

そこに突然、「あっちゃん」という名前で、メールが送信されてきました。
女性は罪悪感を感じながらも、もし、「あっちゃん」なる人が、落とし主を知っているなら返そうと、返信します。

「あっちゃん」から、メールが何通か、届くようになりました。
女性も、軽い日常のやりとりと思えるような言葉を選んで、送信していました。

数回やりとりがあったあと、その女性作家は、みじかく「あいたい」とメールを送ってしまいます。

女性が、拾った携帯を家に持ち帰るところから、わたしの中で、妙にドキドキがおさまらなくなってしまい、このみじかいお話にすっぽりと入ってしまいました。

調べてみると、西加奈子の、「炎上するきみ」という短編集の中の作品でした。

怖さは、何であったのか、、
「あっちゃん」はだれ、、

これは、詮索不要。
自分の中に、なにか感じるものが涌き上がったのなら、それをただ味わうだけでいいと思いました。

良い時間でした。