「ムジカティー」の紅茶

2018.5.7紅茶

久しぶりに「ムジカティー」の紅茶を淹れてみました。
紅茶の基本に戻った感じがします。

今回は、定番の「堂島ブレックファスト」と新しく作ったという「芦屋プラウド」を飲むことにしました。
「堂島ブレックファスト」は、アッサムとニルギリというインド紅茶のブレンドした紅茶です。
アッサムがベースということなので、重い印象を持ちますが、すっきりと軽く飲める紅茶です。
ストレートでもミルクでもおいしく飲めます。
私は、朝一番と、食事中にはストレートで飲み、食後は、ミルクティーにします。
ミルクを淹れるとあっさりと軽い飲み心地の、本当においしいミルクティーになります。
日々、いつも置いておきたい、安定感のある紅茶です。

「芦屋プラウド」はお店を芦屋に移転され、そこでの一周年を記念して作られた紅茶だそうです。
ウヴァとヌワラエリアをブレンドしたスリランカの紅茶です。
淹れると、とても水色がうつくしい紅茶で、香りも良く、フレッシュな渋みがあります。

この紅茶の説明に、リーフを抜かないで、1杯目から2杯目になる変化を楽しむことと書いてあります。
ティーポットに茶葉を入れたままにしていても、急激に味が変わるわけではありません。
2杯目が、少し自分の好みより濃いと感じたら、ホットウオーター、お湯をさせばいいことだし、ミルクを入れるとまろやかになります。
「ムジカティー」の、暮らしの中の紅茶というスタンスがいいなと思います。

野生のいのしし現る

2018.4.22よしなしごと

良いお天気なので、ちょっとした山登りをすることにしました。

待ち合わせの駅前には、ハイカーに対する注意書きが、マナーも含め、いろいろ書いてありました。
おしまいの方に いのししに対する注意も書いてありましたが、気にも留めず。

川に沿っての坂道を歩き、まだ山の入り口ともいえないところの登山道の端に、ウリ坊といわれるサイズよりも大きないのししが4頭、草を食べていたのでしょうか、それともいのししの近くにビニール袋が散らかっていたので、食べ物を見つけたのかも分かりません。
いのししが生まれるのは、春、4月から6月のあいだだそうで、一度に4~6頭生まれるということなので、兄弟だったのでしょうか、いきなりだったので、びっくりしてしまいました。

山登りをしている人の話しでは、いのししは慎重で臆病な性格だから、おどかさないこと。
そしてどういうわけか、いのししには男性と女性の区別がつくらしく、女性が後ろ姿を見せると、つつかれることがあるそうなので、背中を見せないように、そっと離れると良いと教わりましたが、小さいとはいえ、野生の動物なので、とまどってしまいました。

何もしない限り、突然おそってくることはないとか、いのししに刺激を与えたり、興奮させなければ一応大丈夫とか、居合わせた人それぞれが、いのししについて知っている情報を交換しながら、驚きがあったものの、いのししのおかげで、知らないハイカーの人たちと仲良くなり、リフレッシュできました。

空海と飛白体(ひはくたい)

2018.4.20よしなしごと

朝早く起きた時、筆を持つことがあります。
決して上手ではないのですが、墨をすったり、文字を書くと、とても気持ちよく過ごせます。
普段は、横書きにしているせいか、縦に書くのは、なかなか思うようにはいきません。

書家の石川九楊さんが、日本語を横書きにするのは、英語を縦書きするようなものと言われました。
横書きは、記号のやりとり、単なる通信文であり、縦書きにすることで、ちゃんとした文章にしようとする意識が生まれ、それにより心持ちが違ってくるとまで言われます。

「平安の三筆」と言われている人は、嵯峨天皇、橘逸勢(たちばなの はやなり)そして、空海ですが、その空海が書いた書体のひとつにとても惹かれています。
空海が勉強したという王羲之(おうぎし)の書ではなく、それ以前に存在していたという、飛白体です。
空海はこの飛白体も唐から持ち帰りました。

書家の岡本光平さんによると、空海は普通の筆ではなく、竹や板の切れ端のような平たい道具を使って書いたようです。
それはシフォンのやわらかい布が翻ったような、リボンが踊っているようなとてもデザイン性の高い書です。

単に文字を書くのではなく、例えば「木」を書くのに、本来の存在を表現するために、中央の線を根っこから生えているように、下から書いた飛白体に感動しました。