処暑、綿のはなしべ開く

2018.8.22

8月23日は、処暑といわれます。
暑さのピークが過ぎ、季節は、変わっていきます。
8月23日  初候  綿の柎(はなしべ)ひらく
8月28日  次侯  天地始粛  てんち はじめて さむし
9月2日   末侯  禾乃登(こくもの すなわち みのる)

「はなしべ」とは、お花のがくのことです。

綿の種を頂いたとき、庭で、育てたことがあります。
イメージは、スカーレット・オハラのタラの広大な農園の綿畑でしたが、わたしは、ひっそりと一畝だけ作り、種を蒔いたのでした。
10日あまりすると、芽が出てきて、ちょっとホッとしました。
お花は、芙蓉やハイビスカスと同じ仲間なので、似たような黄色いお花が咲きます。
一日だけのお花です。
それから1ヶ月ほど待ってみると、お花のあとに、綿の実ができます。
熟すと実がはじけ、中から綿があらわれます。
白いふわふわが出てきたときは、ミラクルと思いました。
収穫後は、念のために、しっかりと乾燥させます。

綿は、紀元前2500年には、すでに古代インダス文明の土地で、栽培されていました。
日本には、奈良時代に入ってきました。
その頃から、綿は衣になり、種は綿実油として、利用されていました。

クッションを作ろうと、意気込んでいたのですが、植えたのはほんの一筋だったので、小さなピンクッションができただけでしたが、充分にテンションが上がり、
幸せでした。

お花屋さんでは、「コットンツリー」という名前で出ていることがありますが、これは、綿の実が熟したものを茎ごと、ドライフラワーにしたものです。

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