紅茶のレッスン、つづき

2019.12.23紅茶

先週、お湯の沸かし方とジャンピングを憶えた彼女が、冬になる前に次のレッスンに来たかったのにと、あわてた様子でやってきました。

ちゃんとマスターしたいという気持ちは本当のようです。
11月からはじまった彼女のレッスン、紅葉の時期にちなみ、「楓さんのレッスン」とよぶことにし、レポートしていきたいと思います。

ジャンピングするのに、波があったようなので、まず大まかなメイク・ティーを、英国王立科学協会が発表した、「完璧な紅茶の淹れ方、十か条」に沿って、レッスンしたいと思いました。
これが発表されたのも、2003年のことで、決して新しくはありませんが、とてもよくまとまっています。

もちろん紅茶の淹れ方については、古いものでは、1848年にファミリーエコノミストという雑誌から「紅茶の心得」が、そしてミルクが先か後かというポイントにこだわった、ジョージ・オーウェルの「紅茶の淹れ方、十一か条」、そしてこれ以後には、トワイニング社やピカデリー・オブ・ジャクソン社をはじめ、紅茶の会社が出す、紅茶の淹れ方もいろいろ発表されてきました。

復習として、「段取りがいちばん」ーというシンプルですが、これがポイントとなります。

ティーポット、ティーカップはあたためておく。
それは紅茶の抽出は高温でおこなわれるため、ポットをあたためておくことが必要となるわけです。
電子レンジを使うこともすすめてあります。

くみたてのお水を沸かす、
その間に、ティーポットをあたためる、その後、湯をすてる、
ティーポットに人数分の茶葉をいれる、
ティーポットをやかんのそばに準備し、沸いた湯を茶葉をめがけて勢いよく注ぐ。

これでうまくいくはずです。

カフェインは、1分ほどで抽出されるのですが、紅茶の水色と香りをうけもつタンニンは、まだしばらく時間が必要となります。
3分から4分、蒸らしてください。
これ以上おくと、紅茶の風味が失われます。

紅茶のレッスン、お湯の沸かし方

2019.11.21紅茶

先日、ちゃんとおいしい紅茶が飲みたいから教えてほしいと、リーフの紅茶を持参で友人が訪ねてきました。

「ムジカ」で、定番の「モーニング ブリーズ」と店員さんおすすめの「ラグジュアリー セイロン」を買ったそうです。
[モーニング ブリーズ」は350グラム、「ラグジュアリー セイロン」は250グラムと、たっぷりサイズなので、よく練習できそうです。

ちゃんと身につけてほしいので、ポイントを、ひとつづつクリアしていく方向で、レッスンを始めることにしました。

まず、ティーポットとティーカップの用意からしました。
両方とも、熱いお湯を注いで、温めています。
ティーポットには、[モーニング ブリーズ」のリーフをいれました。

ティーポットは、デンマークのボダムのシャンボールという名前のポットを使うことにしました。
1.3リットルのビッグサイズで、このポットの良いところは、リーフのジャンピングがよく見えるところです。

今日は、お湯の沸かし方からです。
おいしい紅茶を淹れるポイントのひとつは、お湯の沸騰間際の状態を知っていることです。
今回、わたしたちは、お鍋を使って確認することにしました。

水道からお鍋へ勢いよくお水を入れ、これは、お水に含まれる酸素を逃がさないための動作です。

ガスにかけ、お湯を沸かしていくと、お鍋の縁に細かい泡が立ち始めます。
そのまま沸騰に向かう様子を見ていると、お鍋の中央に大きな泡が立ち始め、お湯の沸く音も大きく変わり、全体が波打つ状態になったので、急いで火を止め、勢い良く、ポットの中のリーフを目がけて入れ、ふたをし、蒸らしにはいりました。

しばらくすると、リーフが水分を吸って、すこしづつ、降るように動き始め、ジャンピングがすすんでいきました。

沖縄の黒糖と紅茶

2019.6.2紅茶

おみやげに頂いた黒砂糖の箱を開けると、いろんな島の黒糖の詰め合わせでした。

「八島黒糖(はちしま こくとう)」と書いてあり、伊平屋島(いへや)、伊江島(いえ)、粟国島(あぐに)、多良間島(たらま)、小浜島(こはま)、西表島(いりおもて)、波照間島(はてるま)、与那国島(よなぐに)、の八島からの黒砂糖でした。

黒糖は、小さく砕いてあり、それぞれの袋に入っているので、そのときの気分で選べます。
せっかくなので、食べ比べをしてみると、見事に黒糖の色、甘みの濃さが違い、そしてしょっぱさというのか、苦味のようなざらつきを持つ黒糖もありました。
だからといって、不味いのではもちろんなく、バリエーションゆたかな黒糖におどろきました。
個人的には、西表島の黒糖が、舌に、なじみ深く思えました。

お抹茶に金平糖を合わせたりもするので、黒糖をお茶うけとして、紅茶とのペアリングを考えてみました。
スリランカの高地産のウヴァやディンブラで合わせてみると、それなりにおいしく味わえたものの、黒糖の甘みが紅茶を飲んでしまったあとも、強く残りました。

低地産のルフナはどうでしょう。
ルフナは、もともとリーフの中に、少し焦げそうな香りを持っています。そして高地産の紅茶に比べると、コクはありますが、渋みは少ない紅茶です。
ストレートに、ブラックティーで合わせると、バランスが良いように思いました。
ルフナは、ミルクとも合うので、ミルクティーにして合わせてみると、良い組み合わせとなりました。

インドの紅茶では、ダージリンよりもアッサムがボディーがしっかりしているのでおいしいです。
ブラックティーも、もちろんミルクティーにしても大丈夫です。

中国の紅茶では、アールクレイよりは、個性的なキーマンをしっかり淹れると、コクと強い香りが、甘さと対抗できます。