スリランカ紅茶の風味
2017.12.7紅茶
紅茶の専門店や紅茶売り場に行くと、紅茶の茶葉はたくさん種類があり、どれを選んでいいのか迷ってしまいますね。
まず、世界三大紅茶の生産地(インド、中国、スリランカ)から、スリランカの紅茶についてまとめてみました。
スリランカ紅茶には、セイロン セヴン カインズ(Ceylon Seven Kinds)といって、7種類の茶葉があり、栽培されている山の高低さで茶葉の風味が違ってきます。
ハイグロウン(high grown)と呼ばれる標高1200m~1800mの高地産の茶葉は、ウバ、ヌワラエリヤ、ディンブラ,ウダプッセラワが含まれます。
ミディアムグロウン(medium grown)というのは、標高600m~1200mの中地産の茶葉で、キャンディがそれに当たります。
ローグロウン(low grown)といわれる標高600mまでの低地産の茶葉は、ルフナとサバラガムワです。
ハイグロウンの紅茶は、快い渋みがあり、バラやフルーツの香りで甘さとさわやかさがあります。紅茶の色はオレンジ系の赤色となります。
ミディアムグロウンの紅茶は、渋みは中程度ですが、さわやかさもあり飲みやすい茶葉です。
ローグロウンの紅茶は濃厚な味と甘みがありますが、香りは弱く、紅茶の色は深い赤色になります。
ウバは世界三大銘茶(ダージリン、キーマン、ウバ)のひとつであり、渋みは強いですが、花のような香りと甘さがあります。
8月~9月はクオリティーシーズンティーでメントール系のさわやかさとフルーティーな甘さをもち、最高級品といわれます。ウバは紅茶の色がとても美しいので、品質の良いウバをていねいに淹れると、ティーカップの内側の縁に金色の輪ーゴールデンリングができます。
ヌワラエリヤは芳醇な香りとさわやかさ、そして快い渋みを持ち、1月~2月摘みがもっとも良質な茶葉といわれ、セイロンティーのシャンパンとたたえられています。
ディンブラは高地産の紅茶ですが、タンニンの量が少なく渋みが押さえられ、マイルドで、バランスの良い茶葉です。1月~2月摘みが良品といわれ、バラの花のような香りと透明感のある紅茶の色とで、セイロンティーの王者ともいえます。
ウダプッセラワはウバとヌワラエリヤの中間に位置します。ストロベリーの甘い香りがあり、オレンジ系の赤色の紅茶になります。
キャンディはスリランカで最初に紅茶栽培が成功した古都で、紅茶は軽くマイルドで主にブレンド用に使われますが、他の茶葉の邪魔をしません。明るい赤色の紅茶で、アイスティーに使っても、クリームダウンが起こりにくい茶葉です。
ルフナは、もっとも低い地で生産されます。ややスモーキーな感じで、味は濃厚となりますが、香りは弱く、ブレンド用やミルクティーに使われます。
サバラガムワは香ばしい甘さがあり、味は濃厚ですが、渋みはまろやかなので、飲みやすい紅茶です。
寒い日々、しょうが紅茶を飲むことが多いのですが、そんな時は、ブラックティーでもおいしく飲めるディンブラを使い、ジンジャーティーに、そしてチャイを作って楽しんでいます。