今日は立春、春です
2023.2.4よしなしごと
万葉集の春雑歌の巻頭に、春のよろこびをうたった、歌があります。
石走る(いはばしる)垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも
岩にしぶきをあげる滝のほとりに早蕨が萌えている、春になったのだなあ、という
なんとものびのびした、流れのよいリズムが、心地よい歌だと思います。
歌を詠んだ志貴皇子(しきのみこ)は、天智天皇の七番目の皇子ですが、政治的に表舞台に出てくることはなく、世の中が天武天皇の時代に変わってからは、生きにくい時を過ごしたのかもわかりません。
わたしが見つけた春は、先月の下旬の寒さのなか、公園の片隅で、一本の梅の木が、
花びらをつけ始めていたことでした。
梅は、枝の一節に、花芽がひとつづつ、枝から直接花をつけます。
近くに、梅の木が多くある小高い山があり、梅まつりがあるので、たのしみです。
インドのスパイス、チャットマサラとデーツ
2023.2.3お料理
品質の良いスパイスを扱っているお店を知り、行ってみました。
インドからの輸入商品が多く、本場のカレーの作り方のセットやチャイのセットがあったので、迷わず買ってみました。
特に、チャイは、オーナーのひとが、スパイスの分量を細かく調整し、インドの人たちからも、お墨付きをもらったもの
ということで、自信をもって、提供されていました。
スパイスは黒胡椒やガーリック、シナモン、ドライジンジャーなどポピュラーなものを選んでいると、チャットマサラを強く勧められました。
ガラムマサラは知っていましたが、それとはちがい、クローブ、キャラウェイ、コリアンダー、ナツメグなどいろいろなスパイスに塩分が含まれているそうです。
インドの家庭では、そのまま、くだものや野菜サラダにふりかけて食べるそうです。
なにかのスパイスが飛び抜けて香るわけではなく、ふしぎな香りがおとなしく混ざり
合って、お料理を邪魔しない感じです。
使ってみると、ちょっと目先が変わった感じで、楽しめました。
もうひとつ、絶対においしいから〜とすすめられたのが、イラン産のデーツ(なつめやし)でした。
デーツは400種ぐらい、種類があり、デーツの王様がマジョラム種、クイーンが
ピアロム種だそうです。
熱いお湯に10秒ぐらい浸けてから食べると、汚れも取れ、そしてやわらかく甘みが
でて、おいしいとのことでした。
レーズンをお湯に浸けて、汚れを取ってから使うのと、同じ要領だなと思いました。
栄養価が高く、スーパーフードらしく、一日に2粒ぐらいで、いいそうです。
今回は、イラン産のピアロム種をおいしくいただいています。
砂漠では、お水とデーツがあればいいそうで、さもありなんです。
ラクダの背中の荷物には、きっとデーツがはいっていたのね、、
シューベルトのピアノ作品
2023.2.2音楽
グレゴリー・ソコロフの弾くシューベルトの即興曲にびっくりし、シューベルトを弾いています。
解釈が全く違うので、ソコロフが弾いているところで、印象に残っているところを記憶のまま、弾いてみたりしています。そうすると、シューベルトが尊敬していたベートーヴェンに近くなったりします。
楽譜を読みなおすことにしました。
大好きなバイオリニストに、N響のコンサートマスターの篠崎史紀さんがいますが、
愛称のマロの名前のYouTubeマロ塾で、シューベルトについて話しているくだりがありました。
マロさんが考える天才はシューベルトとメンデルスゾーン、特にシューベルトは、短編小説の天才として、サラッと美しいメロディを書く、そして、究極のマロさんの説は、シューベルトのせいで、ブラームスがメロディが書けなくなったのではないか、そこには、ブラームスが交響曲を何年ものあいだ、書けなくなったことがあったので。
シューベルトの音楽はそこに何もないけれど、ものすごいものがあるといいます。
それが表現できなければ、薄っぺらいメロディアスな小品で終わってしまいます。
そういえば、藤村るり子さんのシューベルトを聞いたときも衝撃でした。
これがシューベルトだったんだという、力強い確信とともに、音楽へのアプローチの深さを思いました。
31才という短い人生のおしまいで、シューベルトはフーガを勉強し始めたそうですが、それができていれば、純粋なこころからシンプルに流れでるメロディとともに、
思想の構築を持つ楽曲が生まれたかもしれません。