リンボウ先生のショートブレッド

2024.12.1お菓子

リンボウ先生こと、林望先生の本、「結局、人生最後に残る趣味は何か」を読んで
いたら、随分前の本でショートブレッドの作り方を紹介したけれど、読者の探す手間を省くためにと、あらためて、書いてくださっていました。

ショートブレッドは、スコットランドのお菓子で、赤いチェック柄の箱で有名な、「Walker」のお菓子です。

ショートとは、サクサク、ポロポロという意味で、スコーンと同じように、rub inー
小麦の中にバターをすり込んでいき、パン粉のようにしていきます。

有塩バター 100g
砂糖 200g
小麦粉 300g
BP ベーキングパウダー 5g

1:2:3 という、シンプルな比率です。

ひたすら、手でこね合わせていくと、バターが溶けて、耳たぶのような質感に
まとまってきます。
パイ皿に入れて、生地は1cmの厚さにし、生地全体に、ピケします。

生地の厚さによって、焼く時間が変わってきます。

オーブンにもよりますが、目安に、、

生地の厚さが 5mm 170度のオーブンで 15分
1cmで 30分
1.5cmで 45分

焼き上がれば、室温にすっかり冷めるまで、けっして、いじらないこと。
静かに冷やすと、また、バターが固まり、サクサクになります。

是非、紅茶は、ボディーのしっかりした種類のリーフで淹れてみてください。
ミルクティーも、合います。

石田組、組長のパッション

2024.11.28音楽

サングラス、モヒカンの頭、派手な服装、ときには、着流しの着物姿でステージに現れて、演奏する。
300年以上前のヴァイオリンからは、とても繊細だけれど、とびっきりの美しい音で、情熱的に演奏する。
組長のソロ、彼が選んだメンバー、石田組の音楽には、こころがたぎってしまいます。

クラシックは、もちろんですが、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」、ディープパープルの「紫の炎」、クィーン、そしてヴァン・ヘーレンの「dreams」まで、
力の入った演奏に、遠くに、そして小さくあった、わたしの青春が、おなじように熱をもって、もどってきてくれたのは、とてもうれしいことでした。

ずーっと昔に、小澤征爾がオーケストラの演奏のあと、アンコールに、ビートルズの曲をとりあげたことがありましたが、彼の思いが、オーケストラまで届かず、とてもアンコールが残念なかたちになってしまったのを思い出し、
ジャンルの壁のようなものがなくなり、みんながおなじ熱量で演奏しているのを聞くのは、こころたのしいものだとおもいました。

ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」や「リベルタンゴ」は、ほんとうに、こころを掴まれます。

ということで、寒い日、わたしのこころは組長のおかげで熱い時間を過ごせています。

こころが静まっているときは、組長の「音楽家である前に、人間であれ!」を読んでいます。

只管打座がもとになった英語学習

2024.11.26よしなしごと

図書館で、偶然に、國弘正雄先生の「國弘流英語の話しかた」という本を見つけました。
なつかしい!

國弘先生は、アポロ11号の月面着陸のニュースで同時通訳をされた、西山千さんらとともに、同時通訳の草分けであり、また、長く、NHKのテレビ英語講座の講師をされていました。

先生が提唱された、只管打坐というのは、禅のひとつ、曹洞宗の開祖である道元が伝えた教えです。
ただひたすらにすわる、ただひとすじに、集中して、座る。
そこから、先生は、只管朗読、ただひたすらに、読む、ということを提唱されました。

たまたま、中学校一年生のときに、アメリカの交換教師として帰ってこられた先生から、英語の勉強は、教科書をよく読みなさいとアドバイスされていたこともあり、一年生の終わりの春休みに、毎日、教科書の本文だけを、読み続けたことがありました。
1時間余り、かかったでしょうか、

二年生になって、新しい教科書を開いたとき、英語の綴りと発音、リズム、そして文法の骨組みのようなものが、
自分の中にできているのが、感じられ、とてもうれしく、自信にもなり、英語が大好きになりました。

ピアノのおけいこも、弾けるようになったあと、それをを弾きこんでいくことで、テクニックはもちろんですが、頭の中にあった想いが、かたちになったり、その曲の本質なのか、音楽の本質なのか、それともなにか別の哲学に、そっとふれたのかもしれないという思いの瞬間があると、それは、至福といっていい時間だとおもいます。

「ただひたすら!」は、魔法かも〜