寒くなれば生姜紅茶

2017.10.8紅茶

寒く感じられる時は、生姜紅茶が飲みたくなります。

漢方では、五性(ごしょう)という食材の性質を5つに分ける考え方があります。寒性、涼性、平性、温性、熱性の5つです。寒性はからだの熱を取り、鎮静させる働きがあり、きゅうり、なす、トマト、柿、梨がその食品に当たります。涼性は寒性ほど強くはありませんが、からだの余分な熱を取って、冷やします。白菜、大根、スイカ、みかんが代表的な食品です。平性はからだを冷やしすぎることも、温めすぎることもなく、温和な食材で、キャベツ、じゃがいも、さつまいも、さといもが該当します。温性はからだを温め、血液の流れを良くし、かぼちゃ、たまねぎ、かぶ、桃がその食材にあたります。熱性は温性よりもからだを温め、血行を促進し、唐辛子、山椒、コショウが代表の食品です。

不発酵茶である緑茶は、涼性に分類され、からだを冷やす扱いになります。発酵茶の紅茶は平性で、ちょうど冷やすものと温めるものとの中間の食材となります。これにしょうがをプラスして、からだを芯から温める温性の生姜紅茶を作ります。

市販の生姜紅茶やパウダー状の生姜もありますが、わざわざ買わなくても、生姜は手軽に冷凍できます。生姜をすりおろし、ラップの上に、すりおろした生姜を板チョコのように広げます。使う時に割りやすいように、フォークで筋目を入れて冷凍します。ブラックティーに砂糖と生姜を加えるだけのシンプルな紅茶ですが、ここに入れる砂糖として、生砂糖を紹介したいと思います。

白砂糖は、血をドロドロに溶かす溶血性食品であり、五性では寒性に属します。黒砂糖を紅茶に入れても良いのですが、風味の点でマイルドな生砂糖を提案するわけです。お薦めしたい生砂糖は大阪の鴻(おおとり)商店というところの砂糖です。この生砂糖は未精製なので、黒砂糖の風味も残っています。使う量も少量で充分に甘く、コクもあるので、おいしくいただけます。

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