水鳥

2018.4.18よしなしごと

若葉の美しい季節になってきました。

家の近くの川は、そんなに大きくないのですが、水は澄んでいて、ゆっくり流れています。
雨が降ると、何ヶ所かある堰からの水の流れが増えて、清々しい感じがします。
そんな小さな川に小鳥がやってきます。
カルガモ、セグロセキレイ、コサギ、そして、カワセミもやってきます。

カルガモは、いつも2羽が一緒にいます。ルールのように、一緒です。
コサギは真っ白で、いつもひとりでいます。たまに、同じ仲間のところに向かって飛ぶことがありますが、すぐにひとりになります。

セキレイは、英語で“wagtail” といわれますが、wag-長い尾を上下に振ります。

北斎展に行ったときのことです。
セキレイが描かれていたのですが、特徴のある長い尾を見た人から、「あんな鳥、いるかしら」と声が上がっていたのを、思い出しました。
いつも見ているセキレイだったので、描写の正確さとすこし、北斎に親近感を持ちました。

カワセミは、頭が鮮やかな青、瑠璃色のようで、胸のあたりはだいだい色、くちばしは長く、尾は短い鳥です。
漢字では、「川蝉」と表示したり、「翡翠」と書いたりします。「翡翠」という言葉は、羽の色に由来します。
「渓流の宝石」とも 「空飛ぶ宝石」と称される、とても美しい鳥です。

英語では、”kingfisher”と言う様に、お魚を取るのが上手で、カワセミは雄が雌にお魚をプレゼントするそうです。

カワセミについては、長く、誤解していました。
童謡で、「わらいかわせみに、話すなよ」という、サトーハチロー作詞、中田喜直作曲の作品がありますが、それと同じだと思っていたのです。

たぬきのね、たぬきのね、坊やがね、
おなかにしもやけできたとさ
わらいかわせみに話すなよ
ケララ ケラケラ ケケラケラ とうるさいぞ

わらいかわせみとカワセミでは、まったく鳴き声が違っていました。

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