今日は立春、春です

2023.2.4よしなしごと

万葉集の春雑歌の巻頭に、春のよろこびをうたった、歌があります。

石走る(いはばしる)垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも

岩にしぶきをあげる滝のほとりに早蕨が萌えている、春になったのだなあ、という
なんとものびのびした、流れのよいリズムが、心地よい歌だと思います。

歌を詠んだ志貴皇子(しきのみこ)は、天智天皇の七番目の皇子ですが、政治的に表舞台に出てくることはなく、世の中が天武天皇の時代に変わってからは、生きにくい時を過ごしたのかもわかりません。

わたしが見つけた春は、先月の下旬の寒さのなか、公園の片隅で、一本の梅の木が、
花びらをつけ始めていたことでした。

梅は、枝の一節に、花芽がひとつづつ、枝から直接花をつけます。

近くに、梅の木が多くある小高い山があり、梅まつりがあるので、たのしみです。

Next

Prev