大山崎の山荘美術館

2022.4.10よしなしごと

天王山の戦いで有名な大山崎にアサヒビール大山崎山荘美術館があります。

木々に両側を囲まれた、長いアプローチを歩いた先に、山荘があります。

そこで、以前、民芸の作品展があり、河井寛次郎、濱田庄司、バーナードリーチの作品を見たことがあります。
焼き物だけでなく、暮らしの周辺にあるものー織物や書などもあり、建物が住みたくなるような家であったこともあり、
「暮らしと民芸」といわれなくても、しっくりと作品を受けとめる佇まいでした。

その頃は、お茶や日本の焼き物が、ヨーロッパに輸出されていたことに、興味があったので、偶然目にした、オランダのデルフト焼きに、とてもこころがひかれました。

2階のテラスからは、宇治川、桂川、木津川が合流していて、とてもきれいな風景が楽しめます。
ここのカフェもおすすめです。

コンクリートの建物の地下に下りると、安藤忠雄さん設計の美術館に出て、モネの睡蓮の絵を見ることができます。

広大といっていいお庭も、百年もの時を重ねたどっしりとした山荘も、ワクワクするような美術館も、そこでは、
なにもあらためて見なくてもいいのかもしれません。

かたちを変えた芸術を感じるだけの空間。

そうそう、大山崎の駅のすぐ近くに、千利休の茶室、「待庵たいあん」がありました。

身近に清少納言を感じた日

2022.4.9よしなしごと

もうすぐ一歳を迎える小さなひとがーそう呼びたくなるような、とても落ち着いている女の子がー訪ねてくれたときのこと。
離乳食のあと、いちごをひとつ手に持たせると、一瞬戸惑いつつも、そっと口に
近づけたとき、急に思い出すことがありました。

「枕草子」で、清少納言が、かわいいと思う子どものことを、書いているところが
あります。

気高いもの、美しくふっくらした幼児がいちごを食べているさま、品よきながめ。
千年も前に、いちごを食べていたことにおどろき、強く印象に残っていたので、
目の前の幼児と結びついたわけです。

清少納言は、もうひとつ、書いています。

幼児が這ってくる途中、小さいゴミを見つけ、自分の小さい指でつまんで、おとなに
見せるかわいらしさ。
まったく同じことを見せてくれた幼児に、平安時代が、清少納言がぐっと近づいて、
とってもたのしい気持ちになりました。

清少納言が感じられるご神事が六月にあります。
大阪住吉大社で行われる、お田植え神事です。

清少納言が賀茂へ詣る途中に、田植えを見、そこで聞いたうたを、枕草子に
書いています。

ほととぎす おれかやつよ おれ鳴きてこそ われは田植うれ

ことしは、六月十四日に行われます。

花冷えにおすすめのお茶

2022.4.3よしなしごと

雨上がりのけさ、さくらは花びらを落としてしまうことなく、きのうまでと変わらず、リビングにいても、うつくしい姿を目にすることができます。

肌寒いときは、チコリのお茶を持って、リビングの住人と化します。

チコリの根を焙煎したハーブティーの一種で、そのままでも構いませんが、すこしミルクを加えて飲むのもおすすめです。

食物繊維を含み、余分な水分や老廃物のデトックスにもなり、内臓ー特に肝機能のサポートをしてくれます。
ごぼう茶やコーヒーまでの香りはなく、飲みやすいお茶です。

野菜そのもののチコリが手に入ると、その葉を器にし、サラダを小さく盛り付けてみるのも素敵です。

もうひとつ、根っこを焙煎したハーブティーに、たんぽぽコーヒーがあります。
少し、コーヒー風味が感じられるので、そう呼ばれますが、これもノンカフェインの、ポリフェノールやビタミンCも含まれる、リラックスティーとなります。