イチゴのフレッシュフルーツティー

2018.2.4紅茶

寒波が居座っていますね。でも暦はめぐり、今日は立春です。陽射しの中に春めいた光を感じ、新しい季節の予感にすこしアクティブさが戻ってきそうです。

春のお祝いにフレッシュフルーツティーを作りました。フルーツは華やぎのあるイチゴを使いました。フレッシュストロベリーティーです。

いちごはビタミンCの王様と言われる様に、風邪の予防や肌を整える作用もあります。
ティーポットは温めておきます。いちごは二人分で一粒にします。たくさん入れると、いちごの香りが紅茶よりも出てしまいます。一粒を、へたの付いている部分と下半分に分けます。下半分は、ティーポットに入れておきます。へたの付いているイチゴは、縦にさらに半分に切って、温めたティーカップに用意しておきます。このままでも良いのですが、ロゼワインがあれば、ティーカップのいちごに、ほんの少し振りかけておくと、スライスしたいちごのみずみずしさが保たれ、また香りの楽しみが増えます。

紅茶は、普通に入れますが、もし個性の強い茶葉を使う時は、ブラックティーを作る時よりも茶葉は少なめに入れます。
ポットで蒸らした紅茶をティーカップに注ぐと、ほんのりと香りがたってきます。このいちごは熱湯がかかっているのでおいしくありません。ソーサーに出しておきます。

富田一樹のパイプオルガン

2018.2.3音楽

久しぶりにパイプオルガンの演奏を聴きました。以前、フランスの女性オルガニストのマリー・クレール・アランがよく日本に来て演奏をしており、そのアランのオルガンを聴いたのがきっかけで、いろんなオルガニストの演奏を聞くようになりました。教会で聴いたり、ホールで聴いたり、、と今回はホールでの演奏でした。

オルガニストは富田一樹さんで、一昨年のバッハ国際コンクールで第一位と聴衆賞を取られた方です。テレビ番組の「情熱大陸」にも出演され、その時のオルガンの音が魅力的だったので、生の演奏を聴きたいと思っていました。

昨年はルターの宗教改革500周年で、バッハはルター派のプロテスタントの作曲家です。
それにちなんだのか、当日はオールバッハのオルガン曲で、耳慣れた曲も多くありました。

「G線上のアリア」「目覚めよと呼ぶ声がする」「幻想曲とフーガハ短調BWV937」など、特に「幻想曲とフーガ」の所謂ためいきのモティーフと言われる響きの美しさに聴き入ってしまいました。昔は風琴と呼ばれていたオルガンですが、天から降り注いでくるような音の響きに荘厳さを感じました。

妻であるアンナ・マグダレーナ・バッハが残した日記では、バッハが誠実でまじめであったことがわかります。バッハは数日かけて作曲をし、それを弟子が写譜し、出来上がった楽譜で奏者が練習をし、そして日曜日に教会で演奏をするという勤勉な日々を過ごしていました。誠実にそして生涯向学心を忘れず音楽と生きたバッハは失明のうちに亡くなってしまいます。

音楽という大きな木があるなるば、バッハはその根元に存在する作曲家だと思います。
これから富田さんが研究されるバッハの音楽の哲学や宇宙観をその演奏に聴いていきたいと思いました。

「かちん」は御所言葉です

2017.12.15よしなしごと

寒いときは、おうどんが食べたくなります。最近は炭水化物を控えるダイエットが広まっていますが、すぐにからだがあたたまるので、冬には一番ですね。

おうどんのメニューの中に、「かちんうどん」というのがあります。

「かちん」「おかちん」というのは、御所言葉で、おもちのことです。
御所言葉というのは、室町時代の宮中で、仕えていた女房の間で使われていたことばです。江戸時代になると将軍家に仕える女性から、町娘にまで広がっていきました。
女房言葉とも言われます。

現代の日本語にも、御所言葉が残っているものがあります。 

おさゆ   湯のこと
おひや   水のこと
おつゆ   おすまし、すまし汁のこと
おこうこ  漬物
うのはな  おから
おかか   かつおぶし
田作り   ごまめ
ぐじ    甘鯛
おまん   まんじゅう  
おせん   せんべいなど

関西では、名詞に「さん付け」をしたりしますね。
お豆さん、おいもさん(さつまいも)、おあげさん(油揚げ)、おいなりさん(いなりずし)など
これは、位の高い人の召し上がるものに対しての敬意からと考えられています。

食べ物以外にも、「さん」を付けます。
神さん、仏さん、かんのんさん(観音)、おてらさん(お坊さん)、お日さん(太陽)、お月さん(月)など
これも尊敬とそして親しみからでた表現とされています。

御所言葉をおもしろおかしく物語にした「延陽伯(えんようはく)」という落語があります。長屋のやもめに嫁がくることになり、若く美しいその女性は、京都のお公家さんのところで奉公していたとかで、やもめの男性には嫁の言葉がまったくわからず、おもしろいやりとりが展開するという話しです。
この「延陽伯」のはなしを元に、東京では、「たらちね」という落語があります。
関西の落語家で「延陽伯」を一席、いかがでしょうか。