断捨離のこと

2020.8.9よしなしごと

使っていない三面鏡、壊れてしまったプリンター、動かなくなったマッサージクッションを粗大ごみに出そうとしたら、収集が一ヵ月先になると言われました。
家にいるとやはり、すっきり、きれいな空間にいたくなるのは、多くの人と同じ思いのようです。

大きなものではなく、こまごましたものの片付けには、意外と時間とエネルギーが要ります。
長い間使っていないものは処分する、自分の好きなものだけを手元に置いておく、ワクワクテンションの上がるものを残す、などいろいろな判断基準がありますが、
ここを納得しないと、手放したあと後悔することがあります。

視点を変え、「memento mori(メメント モリ)」、「死を思え」というラテン語ですが、ここから物を見ると、踏ん切りがつきやすいかもわかりません。
誰に説明をするわけでもなく、手元に残した小さな「好き」は、整理整頓されたところで、満足を放っているように思えます。

ロンドンブーツ1号2号の田村敦が「いたこと」という動画サイトを開いたことを知り
これもまた、死を思うという、深刻になる必要はないけれど、意識し、
表現しようとすることでの自分との向き合い方に、興味を持ちました。

片づけた後、おまじないの言葉があります。
福岡伸一先生が言う「エントロピー増大の法則」で、エントロピー(物質、無秩序、乱雑さ)は時間とともに大きくなる、つまり秩序は当たり前に崩れるという、
至ってシンプルなことです。

せっかくあんなにきれいにしたのに、、ともう散らかってしまった状態を見ても、
「エントロピーの成せるワザ」とうそぶいていられます。

Next

Prev