ティーパーティでのマナー
2017.8.4紅茶
ティーパーティーでは、人とのコミュニケーションが、大切です。
ティービュッフェスタイル、すなわち立食スタイルのティーパーティーに招かれた時に、気をつけたいことのトップが、姿勢です。
自分のまっすぐな姿勢を作ってみます。一度両手を背中側にまわして組み、耳が肩のラインにくるように姿勢を整えます。そして、両方のおしりをくっつける様に意識すると、からだの軸がしっかりと感じられます。
ティーパーティーでは人となごやかに話すことが目的なので、自分から声をかけても、失礼ではありません。会場で話しかけたい人がいる時は、正面からではなく、斜め前方向から近づくと、相手の人に緊張感を与えません。相手との距離は80cmぐらいをとります。それは、テーブルに着席したとき、自分と両隣までの長さ、パーソナルスペースと同じ長さなので、それをイメージして、相手の人と自分との間にそのスペースを作ります。
それ以上、相手の人に近づくと、相手は不安を感じてしまうので、相手の人と十分な距離感を持つことは大切なことです。
また、相手の人と同じ食べ物を持ち、近づくと、それが会話のきっかけにもなります。
握手ですが、手を先に出すのではなく、ひじから動かすようにします。ひじは90度の角度に、指は揃えて出し、握手する直前に親指を離し、指先だけで相手の手を少し強く握ります。また、両手を差し出す所謂おねだり握手は、プロトコールにはありません。
名刺を出すときは片手で出し、自己紹介ではなぜ自分がここに招待されているのか、理由をわかりやすく伝えます。相手の人に、不快感を与えないように、言葉は慎重に選びます。
視線を動かすときは、目だけで追うのではなく、肩から動かすとエレガントに見えます。
紅茶を飲む時は、続けて飲むのではなく、一口飲んだらソーサーにもどし、また会話を続けます。そしてティーカップの紅茶が残り少なくなった時は、右手のカップを少しひねるようにしてから、口に運ぶと、頭をそらすことなく、頂けます。
迎える側は、ウェルカムティー、そして食べ物は、サンドウィッチや菓子、果物などを用意しますが、手で取ってもらうものには、油の多いものは、控えます。握手のために右手はきれいな状態にしておくためです。スコーンもポロポロと落ちるので、出しません。
人との出会いを第一に、新しいコミュニケーションを楽しみます。
Next 紅茶は薬だった