シューベルトのピアノ作品
2023.2.2音楽
グレゴリー・ソコロフの弾くシューベルトの即興曲にびっくりし、シューベルトを弾いています。
解釈が全く違うので、ソコロフが弾いているところで、印象に残っているところを記憶のまま、弾いてみたりしています。そうすると、シューベルトが尊敬していたベートーヴェンに近くなったりします。
楽譜を読みなおすことにしました。
大好きなバイオリニストに、N響のコンサートマスターの篠崎史紀さんがいますが、
愛称のマロの名前のYouTubeマロ塾で、シューベルトについて話しているくだりがありました。
マロさんが考える天才はシューベルトとメンデルスゾーン、特にシューベルトは、短編小説の天才として、サラッと美しいメロディを書く、そして、究極のマロさんの説は、シューベルトのせいで、ブラームスがメロディが書けなくなったのではないか、そこには、ブラームスが交響曲を何年ものあいだ、書けなくなったことがあったので。
シューベルトの音楽はそこに何もないけれど、ものすごいものがあるといいます。
それが表現できなければ、薄っぺらいメロディアスな小品で終わってしまいます。
そういえば、藤村るり子さんのシューベルトを聞いたときも衝撃でした。
これがシューベルトだったんだという、力強い確信とともに、音楽へのアプローチの深さを思いました。
31才という短い人生のおしまいで、シューベルトはフーガを勉強し始めたそうですが、それができていれば、純粋なこころからシンプルに流れでるメロディとともに、
思想の構築を持つ楽曲が生まれたかもしれません。
サプライズにピッタリのマロウブルーティー
2022.11.29紅茶
ハーブティーの一種であるマロウブルーですが、テーブルを一瞬ではなやかに、そしてサプライズ感を溢れさす、とてもたのしいお茶です。
マロウブルーは、「うすべにあおい」といわれる、赤が混ざった、紫色のかわいい花が咲き、このお花を乾燥させたものです。
お湯を注ぐと、深い青色になり、やがて、紫色になり、赤い色に変わっていきます。
この色の変化が、夜明けの空をイメージさせるところから、「夜明けのハーブ」という素敵な名前がつけられています。
紫色になったときに、レモン汁を一滴落とすと、きれいなピンクになります。
落としていく量を、2滴、3滴と変えていくと、ピンクの色も変わっていきます。
これだけだと、無味無臭に近い、物足りない風味なので、他のハーブをベースにして、
組み合わせると、ペアリングがたのしくなります。
今回は、マリーゴールドと合わせてみました。
やさしく、コクを感じるお茶になりました。
カモミールと合わせたり、個性のあるラベンダーと組み合わせても、趣きのあるお茶になります。
熱湯で淹れると、すぐに青が広がりますが、その手前、お煎茶ぐらいのお湯で淹れると、色自体、変化の仕方が変わっていき、一期一会のハーブティーになります。
モナコのグレース・ケリー王妃が日々たのしんで、愛飲していたというお話は、さもありなんという感じで、微笑ましく思いました。
「村雨辰剛(むらさめたつまさ)と申します」
2022.11.4よしなしごと
この本は、タイトル通り、スウェーデンで生まれた彼が、日本に興味をもち、夢中に
なり、来日後は、日本で伝統ある仕事につきたいと、庭師の仕事を見つけ、いまは、
それ以外にもメディアの仕事もされ、その人生をきれいな日本語で綴られています。
日本に居を移して生活するも、日本に対する思いは、ズーッと深くなり、2015年、日本に帰化し、村雨辰剛になりました。
本の最初に、すべてが「好き」で始まった自分のストーリーが、誰かの「好き」を応援することになれば、と書かれています。
読み進めていくと、その気持ちがしっかりとこちらに伝わり、ワクワクしてきます。
youtubeで「和暮らし」も発信されており、いま住んでいるおうちもあちこち手を
入れて、落ち着くようにされています。
お庭も手入れがされてないままだったのを、一部、建仁寺垣を作って、素敵にされて
います。
建仁寺垣は、わたしたちが、見知った一般的な垣で、建仁寺で、最初に作られたので、そう呼ばれています。
お正月には、門松も作られますが、修行をされた愛知県と例えば、京都のものとは、
趣きがちがいました。
どちらかと言うと、愛知のほうには、派手さがありました。
猫がいて、その猫のおうちが、四月八日、花まつりの日、小さなお釈迦さまを置き、
甘茶をかける「花御堂(はなみどう)」であるのを見て、とても微笑ましく思いました。