只管打座がもとになった英語学習
2024.11.26よしなしごと
図書館で、偶然に、國弘正雄先生の「國弘流英語の話しかた」という本を見つけました。
なつかしい!
國弘先生は、アポロ11号の月面着陸のニュースで同時通訳をされた、西山千さんらとともに、同時通訳の草分けであり、また、長く、NHKのテレビ英語講座の講師をされていました。
先生が提唱された、只管打坐というのは、禅のひとつ、曹洞宗の開祖である道元が伝えた教えです。
ただひたすらにすわる、ただひとすじに、集中して、座る。
そこから、先生は、只管朗読、ただひたすらに、読む、ということを提唱されました。
たまたま、中学校一年生のときに、アメリカの交換教師として帰ってこられた先生から、英語の勉強は、教科書をよく読みなさいとアドバイスされていたこともあり、一年生の終わりの春休みに、毎日、教科書の本文だけを、読み続けたことがありました。
1時間余り、かかったでしょうか、
二年生になって、新しい教科書を開いたとき、英語の綴りと発音、リズム、そして文法の骨組みのようなものが、
自分の中にできているのが、感じられ、とてもうれしく、自信にもなり、英語が大好きになりました。
ピアノのおけいこも、弾けるようになったあと、それをを弾きこんでいくことで、テクニックはもちろんですが、頭の中にあった想いが、かたちになったり、その曲の本質なのか、音楽の本質なのか、それともなにか別の哲学に、そっとふれたのかもしれないという思いの瞬間があると、それは、至福といっていい時間だとおもいます。
「ただひたすら!」は、魔法かも〜
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