わたしが歩くとき わたしが歩くとき

2018.3.10よしなしごと

ポーセリンペインティングをしている友だちと、会いました。彼女は、磁土から作品を作り、絵付けをしています。わたしへの新作のプレゼント兼ご意見伺いでした。

イギリスでは、ティータオルの出始めの頃から、ウェッジウッド、コールポートの食器が大切にされました。スージー・クーパーのデザインは、現エリザベス女王の母、皇太后もお好きだったようで、アンティークとして、いまも人気がありますね。
マイセンやヘレンド、ジノリ、フランスのジアン等々、日本では、楽吉左衛門(らく きちざえもん)を好み、ボタニカルアートでドゥルーテの絵も勉強している彼女の作品がたのしみです。
アトリエでゆっくり作品を考えたいし、冗談まじりに、それに歩くのもゆっくりがいいという言葉に、思い出すことがありました。 

ネイティブアメリカンのひとつに、ナバホ族がありますが、そこに伝わっている美しい詩があります。

As I walk with Beauty

As I walk,as I walk
The Universe is walking with me
In beauty it walks before me
In beauty it walks behind me
In beauty it walks below me
In beauty it walks above me
Beauty is on every side
As Iwalk,I walk with Beauty

美しさとともに歩くとき

わたしが歩くとき、わたしが歩くとき
世界もわたしと共に歩く
美しい世界がわたしの前を歩く  
美しい世界がわたしのうしろについてくる
美しい世界がわたしの足元にある
美しい世界がわたしの上にひろがる
美しさは周りのすべてにある
わたしが歩くとき、わたしは美しさと共に歩く

女性の日とミモザの日

2018.3.8よしなしごと

3月8日は「国際女性デー」と言われています。
始まりは、1904年アメリカで女性の参政権を求め、デモが起こったことがきっかけです。それから6年後、女性の政治的な自由や平等のために立ち向かう日として、記念日となりました。

同じ日、イタリアでは、「Festa Della Donna フェスタ デッラ ドンナ」 つまり、「女性の日」と言われ、男性が感謝を込めて、ミモザの花を贈る日です。
「女性の日」にふさわしい花として何を贈るのがいいのだろうか、当初はスミレの花が候補に挙がったのですが、スミレの花は高価で、みんなが気軽に贈ることはできません。
ミモザの花は、イタリアでは、自生する身近な花だったため、誰でも気軽に贈れるというところから、ミモザに決まったそうです。
花言葉には、思いやり、友情、女性らしさがあります。
春を告げる花と言われ、華やかな黄色が街にあふれるのは、とてもわくわくする素敵な風景だと思います。

ミモザの花で思い出すのは、シャンソン歌手バルバラが歌った、「ミモザの島」です。

そして小説では、岸惠子さんが書かれた、「わりなき恋」にミモザがでてきます。
1968年の「プラハの春」、「アラブの春」、東北の地震を時間軸に、若くはない女性と年下の男性との出会いと別れを描いた作品です。
エピローグでは、笙子のことは、書かれていません。
別れから10年後、男は坂の上の笙子の家を訪ねるのですが、裏庭に大きな房をつけたミモザの木だけがあり、ミモザの花は夕闇に包まれ、遠く蒼ずんで、空の中にとけていた、と結ばれています。

ゆで卵の黄身だけを丁寧に裏ごしにかけると、サラダ、ちらし寿司などお料理の仕上げに使うと、華やかでおいしいミモザになります。

レモンピールとレモンティー

2018.3.6紅茶

お散歩をしていたら、広いお庭の塀に沿って、柑橘類の木が、たくさん実をつけているのに出会いました。何の実かわかりませんでしたが、どの木の実も熟していて、垣根のように植わっていました。

冷蔵庫にレモンを買ってあることを思い出し、早速レモンピールを作ることにしました。国産のもので、無農薬なのですが、輸入のレモンと違って皮が固いので、そぎ切りにする時には、手を怪我しないように、注意が必要です。
作り方は、簡単です。

レモン     2個
グラニュー糖  80g
水       カップ1/3

レモンはくし型に切ってから、皮を削いでいくと、切りやすいです。
最初にアク抜きも兼ね、レモンの皮がかぶるぐらいの水で下茹でし、一度ざるに取り、水を替えながらアクをとっていきます。
水とグラニュー糖を鍋に入れ、グラニュー糖が溶ければ、レモンの皮を入れ、焦げないように煮詰め、グラニュー糖を少し敷いた上に、レモンピールを並べ、グラニュー糖をまぶせば、出来上がりです。

レモンティーというと、ティーカップにレモンのスライスを浮かべた紅茶を想像しますね。
この淹れ方だと、レモンを入れることで、紅茶の色が淡い橙色になりますし、渋みの強いダージリン、ウヴァ、ヌワラエリヤなどの茶葉を使うと、レモンの皮から出るレモンオイルの苦味もプラスされてしまいます。

そこで、ティーカップに紅茶を淹れた後、くし型に切ったレモンを絞って淹れてみます。この時、皮からレモンオイルが出てくる分は、くれぐれも紅茶に淹れないように、ティーカップの縁に、軽く付けるようにすると、レモンの香りが立ちます。

どうしてもレモンのスライスを入れたい時は、皮の部分を取り除いておくと、渋みが出ません。オレンジがあれば、ティーポットで蒸らすときに、オレンジの皮を1~2片、入れると渋みがおさえられ、風味がよくなります。