神奈川フィルのベートーヴェン7番

2025.1.4音楽

指揮者無し、神奈川フィルのベートーヴェン シンフォニー7番の演奏に圧倒され、
一日のはじまりはもちろん、思いついたときに、聞いています。
コンサートマスターは、石田泰尚さん、組長です。

感動でワクワクし、なにかしら、行動したくなってくる、すばらしい演奏です。

ベートーヴェンが40代に入った頃に書き始めた交響曲、ロマン・ロランが著書、
「ベートーヴェンの生涯」の中で、名作とされるたくさんの作品を書いたこの時期を
「傑作の森」と表現した頃の作品です。

いろんな作曲家が、この曲について、全く反対の意見も出していますが、ワーグナーが
「舞踏、ダンスの賛美」とも訳されることばで、この曲を肯定的に表現していますが
全体に流れるリズムが、とても、心地よく響きます。

「のだめ」をはじめ、たくさんの映画や作品に、このシンフォニーが使われていますが
4楽章がはじまると、どうしても、映画「愛と喝采の日々」のジョルグ・ドンのダンスが見たくなり、YouTubeで、その一部を見てしまうこともあります。

音楽の響きと一体になった彼の立ち姿が、忘れられません。

2楽章の美しいメロディは、ベートーヴェンがウィーンで初演したときも、アンコールに求められたそうですが、
この曲も、いろんなシーンに使われています。

サラに・ブライトマンも、ディープ・パープルもそれぞれのアレンジで作品にしています。

80年前のショパンの映画

2024.12.5音楽

日本語の題名は、「楽聖ショパン」という、1945年制作のアメリカ映画を見る機会がありました。

ショパンが22才のときに、祖国ポーランドから恩師のジョゼラ・エルスナーとともに、パリへやってきてからの映画でした。

そこで、その頃、スターであったリストと会い、彼のサポートを受けたこと、
ジョルジュ・サンドとも出会い、パリ社交界の中心ともいえる花形となり、たくさん
演奏会を開いていったこと、そして、サンドとの別れなどが、クスッと笑えるユーモアのシーンもありつつ、全編に、ショパンの曲が流れる、やさしい映画でした。

まさに、原題の「a story to remember」、ショパンの人生の一部をざっくりと
描いた映画でした。

映像にするのに、節度をもった、とてもいい映画だったので、その頃とおなじ映画と
思われる、古い映画を見てみたくなりました。

ジャン・コクトーの「美女と野獣」、そして、シャミッソーの「影をなくした男」も
映画化されているらしいので、是非。

石田組、組長のパッション

2024.11.28音楽

サングラス、モヒカンの頭、派手な服装、ときには、着流しの着物姿でステージに現れて、演奏する。
300年以上前のヴァイオリンからは、とても繊細だけれど、とびっきりの美しい音で、情熱的に演奏する。
組長のソロ、彼が選んだメンバー、石田組の音楽には、こころがたぎってしまいます。

クラシックは、もちろんですが、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」、ディープパープルの「紫の炎」、クィーン、そしてヴァン・ヘーレンの「dreams」まで、
力の入った演奏に、遠くに、そして小さくあった、わたしの青春が、おなじように熱をもって、もどってきてくれたのは、とてもうれしいことでした。

ずーっと昔に、小澤征爾がオーケストラの演奏のあと、アンコールに、ビートルズの曲をとりあげたことがありましたが、彼の思いが、オーケストラまで届かず、とてもアンコールが残念なかたちになってしまったのを思い出し、
ジャンルの壁のようなものがなくなり、みんながおなじ熱量で演奏しているのを聞くのは、こころたのしいものだとおもいました。

ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」や「リベルタンゴ」は、ほんとうに、こころを掴まれます。

ということで、寒い日、わたしのこころは組長のおかげで熱い時間を過ごせています。

こころが静まっているときは、組長の「音楽家である前に、人間であれ!」を読んでいます。