女性の日とミモザの日
2018.3.8よしなしごと
3月8日は「国際女性デー」と言われています。
始まりは、1904年アメリカで女性の参政権を求め、デモが起こったことがきっかけです。それから6年後、女性の政治的な自由や平等のために立ち向かう日として、記念日となりました。
同じ日、イタリアでは、「Festa Della Donna フェスタ デッラ ドンナ」 つまり、「女性の日」と言われ、男性が感謝を込めて、ミモザの花を贈る日です。
「女性の日」にふさわしい花として何を贈るのがいいのだろうか、当初はスミレの花が候補に挙がったのですが、スミレの花は高価で、みんなが気軽に贈ることはできません。
ミモザの花は、イタリアでは、自生する身近な花だったため、誰でも気軽に贈れるというところから、ミモザに決まったそうです。
花言葉には、思いやり、友情、女性らしさがあります。
春を告げる花と言われ、華やかな黄色が街にあふれるのは、とてもわくわくする素敵な風景だと思います。
ミモザの花で思い出すのは、シャンソン歌手バルバラが歌った、「ミモザの島」です。
そして小説では、岸惠子さんが書かれた、「わりなき恋」にミモザがでてきます。
1968年の「プラハの春」、「アラブの春」、東北の地震を時間軸に、若くはない女性と年下の男性との出会いと別れを描いた作品です。
エピローグでは、笙子のことは、書かれていません。
別れから10年後、男は坂の上の笙子の家を訪ねるのですが、裏庭に大きな房をつけたミモザの木だけがあり、ミモザの花は夕闇に包まれ、遠く蒼ずんで、空の中にとけていた、と結ばれています。
ゆで卵の黄身だけを丁寧に裏ごしにかけると、サラダ、ちらし寿司などお料理の仕上げに使うと、華やかでおいしいミモザになります。
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