子午流注による体内時計
2025.2.9よしなしごと
美人は夜作られる、遅くても11時までに、少なくとも、その日のうちに寝ること、
とはよくいわれることです。
漢方には、子午流注(しご、時間のこと)(るちゅう、12の臓器の気血の流れ)と
いう考え方があります。
夜の11時から、二時間ごとに、臓器の働きが活発になる時間があります。
23時〜1時 胆の時間 胆汁の生成と排泄
1時〜3時 肝の時間 肝の解毒と修復、この時間に起きていると、血液は肝臓に帰れず、新鮮な血液が作れません
3時〜5時 肺の時間 肝からの新鮮な血液を肺気のちからで、全身に巡らせます
5時〜7時 大腸の時間 肺から大腸に流れたエネルギーが大腸を活発にさせます
7時〜9時 胃の時間 胃が活発に働き、食べものの消化が盛んになります
9時〜11時 脾の時間 脾は、消化、吸収、排泄のすべてをコントロールします
11時〜13時 心の時間 心のポンプ力で血液を全身に送ります 15〜30分のお昼寝で心臓が守られます
13時〜15時 小腸の時間 胃からの消化物をさらに消化し、栄養素は脾へ水分は膀胱へ、残りは大腸へ送ります
15時〜17時 膀胱の時間 膀胱は尿を貯め、排泄し、排尿で身体にこもっている熱を出します
17時〜19時 腎の時間 腎は水を司り、五臓六腑すべての生命活動のエネルギーが腎に入り、貯えます
19時〜21時 心包の時間 心臓の外側にある心包は、気血を通し、心臓が最適な状態であるように守っています
21時〜23時 三焦の時間 三焦は六腑の中で一番大きく、気血を全身にくまなく運んでいます。 ゆったり過ごし、全身を養いましょう。
おおまかに、巡りを知っていると、ダラダラが消え、元気に活動できます。
夜の11時は、陰気がピークになり、陽に転換する時間です
そして、お昼の11時は陽のピークになります。
むかしの子の刻が、夜の11時からはじまり、二時間ごとに、巡っていくのも、なんらかの関係があるのかもしれません。
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