「もの!」って
2025.1.27よしなしごと
YouTubeに、「八十代元気ばあちゃん」というタイトルで、八十代の方が、いままでされていた趣味のものを、断捨離するという動画があがっていました。
茶道、華道、日本舞踊に社交ダンスとたのしまれていた道具や着物がきれいに並べ
られ、思い出をおはなしされていました。
ふと、コメント欄の「これはまだ、メルカリには出されてないですよね」という文に、
目が止まってしまいました。
ひとが、もう使うことはない、いらないというものに、見た側が欲しいという気持ちを持つこと、それは、わたしも含め、どうして、ひとは、ものに引っ張られてしまうの
でしょう。
引っ越しのお手伝いのときにも、ムリにいくつか持たされ、こちらが処分する羽目に
なってしまったこともあります。
アンティークは、どうでしょう。
紅茶の歴史を勉強しているときに、イギリスのカトラリーや、比較的新しい部類に
はいるであろうスージー・クーパーのティーカップをよく見ていましたが、最終的に、わたしには、クリストフルやモダンなデザインのほうに、興味がいきました。
偶然に、東大寺の弘法市に出会ったことがありますが、駅から東大寺までの沿道の
小さなお店には、古い着物を並べているお店が多く、
境内の中には、もっとたくさんの古い着物、やきもの、むかしの生活道具や装飾品
などで、あふれており、大勢のひとで、にぎわっていました。
好きなものだけ、気に入ったものだけを、身近に置いて愛でる!と、何度、片付けの
度に、思ったことでしょう。
アメリカのキャリアの長い女優さんの、「なにもいらないわ、プレゼントなら、お花とワインを」というコメントは、なんてカッコいいことばでしょう。
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